税金奉行の税金解説書
固定資産税

50㎡〜150㎡の戸建て&マンションの固定資産税&都市計画税はいくら?【2021年版の計算結果】

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50㎡/60㎡/70㎡/80㎡/90㎡/100㎡/110㎡/120㎡/130㎡/140㎡/150㎡の建物(戸建て&マンション)の固定資産税と都市計画税の金額を平成28年度の税制で計算してみました。目安としては戸建てで100㎡の場合に1年目の税額が6.88万円に、マンションで70㎡の場合には9.3万円になります。 (2016/06/25)

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建物の固定資産税と都市計画税

固定資産税&都市計画税は以下の式で計算します。

固定資産税:課税標準額 x 1.4%
都市計画税:課税標準額 x 最大0.3%

都市計画税は最大0.3%ですが、自治体によってもっと低くなったりします。

例えば東京都の場合は23区は0.3%ですが、武蔵野市・府中市・多摩市は0.2%になっています。

今回の記事では都市計画税率が0.3%の場合で計算しています。

建物の課税標準額

固定資産税&都市計画税の計算にはまず課税標準額を調べる必要があります。

ただし、基本的には評価額が課税標準額となるので、まずは評価額を調べましょう。

新築時の評価額は

専有面積 x 新築建物課税標準価格

で計算します。

建物の新築建物課税標準価格

新築建物課税標準価格は建物の種類ごとに決まっていて、一般の住宅の1平方メートルあたりの価格はこのようになっています。

建物の種類 新築建物課税標準価格
木造 8.6万円
軽量鉄骨 9.7万円
鉄骨 11.5万円
鉄筋コンクリート(RC造) 13.9万円
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) 15.4万円

なお、新築建物課税標準価格は自治体の物価水準による補正率によって変わります。

物価水準による補正率が0.9ならこの金額の90%に、0.95なら95%になります。

今回は物価水準による補正率が東京23区と同じ1.0の場合で計算してみます。

50㎡〜150㎡の建物の新築時の評価額

木造・RC造・SRC造の場合の面積ごとの評価額を計算するとこうなります。

専有面積 木造 RC造 SRC造
50㎡ 430万円 695万円 770万円
60㎡ 516万円 834万円 924万円
70㎡ 602万円 973万円 1078万円
80㎡ 688万円 1112万円 1232万円
90㎡ 774万円 1251万円 1386万円
100㎡ 860万円 1390万円 1540万円
110㎡ 946万円 1529万円 1694万円
120㎡ 1032万円 1668万円 1848万円
130㎡ 1118万円 1807万円 2002万円
140㎡ 1204万円 1946万円 2156万円
150㎡ 1290万円 2085万円 2310万円

建物の評価額の経年減価補正

実際の建物の評価額は

新築時の評価額 x 経年減価補正率

で計算します。

経年減価補正率は建物の古さによって変わる数字で、古い建物ほど評価額が安くなります。

木造住宅の場合は1年目が0.8となっていて、毎年少しずつ下がっていって27年目に0.2になります。

マンションなど木造以外の住宅の場合は1年目が0.9579で45年目に0.2になります。

なお、0.2まで下がった後はそれ以上下がりません。

10年ごとの経年減価補正率を表にするとこうなります。

  木造 木造以外
1年目 0.8 0.9558
10年目 0.5 0.7362
20年目 0.26 0.5013
30年目 0.2 0.305
40年目 0.2 0.2099
50年目 0.2 0.2

50㎡〜150㎡の建物の評価額

木造の場合の広さごとの評価額を計算するとこうなります。

面積 1年目 10年目 20年目
50㎡ 344万円 215万円 112万円
60㎡ 413万円 258万円 134万円
70㎡ 482万円 301万円 157万円
80㎡ 550万円 344万円 179万円
90㎡ 619万円 387万円 201万円
100㎡ 688万円 430万円 224万円
110㎡ 757万円 473万円 246万円
120㎡ 826万円 516万円 268万円
130㎡ 894万円 559万円 291万円
140㎡ 963万円 602万円 313万円
150㎡ 1032万円 645万円 335万円

鉄筋コンクリートのマンションの場合はこうなります。

面積 1年目 10年目 20年目
50㎡ 664万円 512万円 348万円
60㎡ 797万円 614万円 418万円
70㎡ 930万円 716万円 488万円
80㎡ 1060万円 819万円 557万円
90㎡ 1200万円 921万円 627万円
100㎡ 1330万円 1020万円 697万円
110㎡ 1460万円 1130万円 766万円
120㎡ 1590万円 1230万円 836万円
130㎡ 1730万円 1330万円 906万円
140㎡ 1860万円 1430万円 976万円
150㎡ 1990万円 1530万円 1050万円

鉄骨鉄筋コンクリートのマンションの場合はこうなります。

面積 1年目 10年目 20年目
50㎡ 736万円 567万円 386万円
60㎡ 883万円 680万円 463万円
70㎡ 1030万円 794万円 540万円
80㎡ 1180万円 907万円 618万円
90㎡ 1320万円 1020万円 695万円
100㎡ 1470万円 1130万円 772万円
110㎡ 1620万円 1250万円 849万円
120㎡ 1770万円 1360万円 926万円
130㎡ 1910万円 1470万円 1000万円
140㎡ 2060万円 1590万円 1080万円
150㎡ 2210万円 1700万円 1160万円
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固定資産税の軽減措置

50㎡(約15坪)以上の新築住宅の場合は120㎡(36.3坪)までの部分について固定資産税の軽減措置があって、軽減期間中は固定資産税が1/2になります。

軽減期間は通常は3年で、3階建以上の耐火構造・準耐火構造住宅の場合は5年間になります。

基本的には戸建てで3年、マンションで5年という感じですね。

また、認定長期優良住宅の場合はさらに2年間延長されます。

50㎡〜150㎡の建物の固定資産税と都市計画税

ここまでで計算した課税標準額に税率をかければ固定資産税と都市計画税を計算できます。

木造の場合の固定資産税と都市計画税

木造の場合の広さごとの税額を計算してみるとこうなります。

購入価格 1年目 10年目 20年目
50㎡ 3.44万円 2.15万円 1.12万円
60㎡ 4.13万円 2.58万円 1.34万円
70㎡ 4.82万円 3.01万円 1.57万円
80㎡ 5.5万円 3.44万円 1.79万円
90㎡ 6.19万円 3.87万円 2.01万円
100㎡ 6.88万円 4.3万円 2.24万円
110㎡ 7.57万円 4.73万円 2.46万円
120㎡ 8.26万円 5.16万円 2.68万円
130㎡ 9.43万円 5.89万円 3.06万円
140㎡ 10.6万円 6.62万円 3.44万円
150㎡ 11.8万円 7.35万円 3.82万円

ちなみに1年目は軽減措置で固定資産税分が安くなっています。

RC造の場合の固定資産税と都市計画税

鉄筋コンクリートのマンションの場合はこうなります。

購入価格 1年目 10年目 20年目
50㎡ 6.64万円 5.12万円 3.48万円
60㎡ 7.97万円 6.14万円 4.18万円
70㎡ 9.3万円 7.16万円 4.88万円
80㎡ 10.6万円 8.19万円 5.57万円
90㎡ 12万円 9.21万円 6.27万円
100㎡ 13.3万円 10.2万円 6.97万円
110㎡ 14.6万円 11.3万円 7.66万円
120㎡ 15.9万円 12.3万円 8.36万円
130㎡ 18.2万円 14万円 9.55万円
140㎡ 20.5万円 15.8万円 10.7万円
150㎡ 22.7万円 17.5万円 11.9万円

木造と比べると10年目・20年目の減り方が少なくなっていますね。

SRC造の場合の固定資産税と都市計画税

鉄骨鉄筋コンクリートのマンションの場合はこうなります。

購入価格 1年目 10年目 20年目
50㎡ 7.36万円 5.67万円 3.86万円
60㎡ 8.83万円 6.8万円 4.63万円
70㎡ 10.3万円 7.94万円 5.4万円
80㎡ 11.8万円 9.07万円 6.18万円
90㎡ 13.2万円 10.2万円 6.95万円
100㎡ 14.7万円 11.3万円 7.72万円
110㎡ 16.2万円 12.5万円 8.49万円
120㎡ 17.7万円 13.6万円 9.26万円
130㎡ 20.2万円 15.5万円 10.6万円
140㎡ 22.7万円 17.5万円 11.9万円
150㎡ 25.2万円 19.4万円 13.2万円

鉄筋コンクリートの約10%増しという感じですね。

まとめ

今回は戸建て&マンションの固定資産税・都市計画税を計算してみました。

別の記事で15坪/20坪/25坪/30坪/35坪/40坪/45坪/50坪の戸建て&マンションの固定資産税と都市計画税の計算もしてみたので、坪単位での税金を知りたい方はそちらもご覧ください。

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