税金奉行の税金解説書
住民税

住民税が最も高い&安い自治体(市&区)はどこ?【2023年版ランキング】

住民税の高い順に全国の市&区をランキングしてみました。サラリーマンのおおよその平均年収400万円の場合で計算しています。最も高いのは夕張市で187,917円、最も安いのは名古屋市で173,628円となっています。 (2023/01/17更新)

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市区町村の住民税

以前、サラリーマンの住民税の計算の記事を書きましたが、 市区町村の住民税は標準税率だと均等割が1500円、所得割が6%となっています。

ただし、自治体によって微妙に均等割の金額や所得割の税率が変わったり、都道府県民税の額が違っていたりするのでランキングにまとめてみました。

ランキングに使う税金の額は、サラリーマンのおおよその平均年収400万円の場合の住民税で計算しています。

なお、住民税と目的や計算方法、納付方法などの記事も書いていますので、「そもそも住民税って?」という方はよろしければそちらも合わせてご覧ください。

住民税の高い自治体

住民税の高い都道府県のランキングはこのようになっています。

ランキング上位は夕張市・豊岡市・横浜市などで、逆に最も安いランキング上位は名古屋市・札幌市・さいたま市・千葉市・新潟市・京都市・大阪市・堺市・静岡市・浜松市などとなっています。

順位 自治体 均等割 所得割 税額
1位 夕張市 5500円 10.5% 187,917円
2位 豊岡市 5800円 10.1% 181,173円
3位 横浜市 6200円 10.025% 180,252円
4位 仙台市石巻市塩竈市気仙沼市白石市など 6200円 10% 179,812円
5位 盛岡市宮古市大船渡市花巻市北上市など 6000円 10% 179,612円
6位 神戸市秋田市能代市横手市大館市など 5800円 10% 179,412円
7位 川崎市相模原市横須賀市平塚市鎌倉市など 5300円 10.025% 179,352円
8位 宇都宮市足利市栃木市佐野市鹿沼市など 5700円 10% 179,312円
9位 岡山市広島市北九州市福岡市熊本市など 5500円 10% 179,112円
10位 静岡市浜松市沼津市熱海市三島市など 5400円 10% 179,012円
11位 札幌市さいたま市千葉市新潟市京都市など 5000円 10% 178,612円
12位 名古屋市 5300円 9.7% 173,628円
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自治体のランキング詳細

続いてランキング自治体について詳しく説明してみます。

1位: 夕張市

夕張市では超過課税があって均等割が500円、所得割が0.5%の増税となっていて均等割が2000円、所得割が6.5%となっています。

また、北海道の道民税には超過課税はないので均等割が3500円、所得割が4%となります。

北海道民税と夕張市民税を合計すると均等割が5500円、所得割が10.5%となって、年収400万円の場合の住民税は187,917円となっています。

詳しい計算については夕張市の住民税の計算の記事を、道内の各市区町村の住民税については北海道の住民税の計算の記事をご覧ください。

2位: 豊岡市

豊岡市では超過課税があって所得割が0.1%の増税となっていて均等割が1500円、所得割が6.1%となっています。

また、兵庫県では県民緑税があって均等割が800円の増税となっていて均等割が4300円、所得割が4%となっています。

兵庫県民税と豊岡市民税を合計すると均等割が5800円、所得割が10.1%となって、年収400万円の場合の住民税は181,173円となっています。

詳しい計算については豊岡市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については兵庫県の住民税の計算の記事をご覧ください。

3位: 横浜市

横浜市では横浜みどり税があって均等割が900円の増税となっていて均等割が2400円、所得割が6%となっています。

また、神奈川県では水源環境保全税があって均等割が300円、所得割が0.025%の増税となっていて均等割が3800円、所得割が4.025%となっています。

神奈川県民税と横浜市民税を合計すると均等割が6200円、所得割が10.025%となって、年収400万円の場合の住民税は180,252円となっています。

詳しい計算については横浜市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については神奈川県の住民税の計算の記事をご覧ください。

4位: 仙台市石巻市塩竈市気仙沼市白石市など

仙台市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、宮城県ではみやぎ環境税があって均等割が1200円の増税となっていて均等割が4700円、所得割が4%となっています。

宮城県民税と仙台市民税を合計すると均等割が6200円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,812円となっています。

詳しい計算については仙台市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については宮城県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、石巻市塩竈市気仙沼市白石市名取市角田市多賀城市岩沼市登米市栗原市などの住民税も仙台市と同額となっています。

5位: 盛岡市宮古市大船渡市花巻市北上市など

盛岡市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、岩手県ではいわての森林づくり県民税があって均等割が1000円の増税となっていて均等割が4500円、所得割が4%となっています。

岩手県民税と盛岡市民税を合計すると均等割が6000円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,612円となっています。

詳しい計算については盛岡市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については岩手県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、宮古市大船渡市花巻市北上市久慈市遠野市一関市陸前高田市釜石市二戸市などの住民税も盛岡市と同額となっています。

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6位: 神戸市秋田市能代市横手市大館市など

神戸市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、兵庫県では県民緑税があって均等割が800円の増税となっていて均等割が4300円、所得割が4%となっています。

兵庫県民税と神戸市民税を合計すると均等割が5800円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,412円となっています。

詳しい計算については神戸市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については兵庫県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、秋田市能代市横手市大館市男鹿市湯沢市鹿角市由利本荘市潟上市大仙市などの住民税も神戸市と同額となっています。

7位: 川崎市相模原市横須賀市平塚市鎌倉市など

川崎市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、神奈川県では水源環境保全税があって均等割が300円、所得割が0.025%の増税となっていて均等割が3800円、所得割が4.025%となっています。

神奈川県民税と川崎市民税を合計すると均等割が5300円、所得割が10.025%となって、年収400万円の場合の住民税は179,352円となっています。

詳しい計算については川崎市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については神奈川県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、相模原市横須賀市平塚市鎌倉市藤沢市小田原市茅ヶ崎市逗子市三浦市秦野市などの住民税も川崎市と同額となっています。

8位: 宇都宮市足利市栃木市佐野市鹿沼市など

宇都宮市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、栃木県ではとちぎの元気な森づくり県民税があって均等割が700円の増税となっていて均等割が4200円、所得割が4%となっています。

栃木県民税と宇都宮市民税を合計すると均等割が5700円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,312円となっています。

詳しい計算については宇都宮市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については栃木県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、足利市栃木市佐野市鹿沼市日光市小山市真岡市大田原市矢板市那須塩原市などの住民税も宇都宮市と同額となっています。

9位: 岡山市広島市北九州市福岡市熊本市など

岡山市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、岡山県ではおかやま森づくり県民税があって均等割が500円の増税となっていて均等割が4000円、所得割が4%となっています。

岡山県民税と岡山市民税を合計すると均等割が5500円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,112円となっています。

詳しい計算については岡山市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については岡山県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、広島市北九州市福岡市熊本市富山市高岡市魚津市氷見市滑川市黒部市などの住民税も岡山市と同額となっています。

10位: 静岡市浜松市沼津市熱海市三島市など

静岡市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、静岡県では森林(もり)づくり県民税があって均等割が400円の増税となっていて均等割が3900円、所得割が4%となっています。

静岡県民税と静岡市民税を合計すると均等割が5400円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は179,012円となっています。

詳しい計算については静岡市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については静岡県の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、浜松市沼津市熱海市三島市富士宮市伊東市島田市富士市磐田市焼津市などの住民税も静岡市と同額となっています。

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11位: 札幌市さいたま市千葉市新潟市京都市など

札幌市の市民税には超過課税はないので、税率は標準税率の均等割1500円、所得割6%となります。

また、北海道の道民税にも超過課税はないので均等割が3500円、所得割が4%となっています。

北海道民税と札幌市民税を合計すると均等割が5000円、所得割が10%となって、年収400万円の場合の住民税は178,612円となっています。

詳しい計算については札幌市の住民税の計算の記事を、道内の各市区町村の住民税については北海道の住民税の計算の記事をご覧ください。

また、さいたま市千葉市新潟市京都市大阪市堺市函館市小樽市旭川市室蘭市などの住民税も札幌市と同額となっています。

12位: 名古屋市

名古屋市では市民税減税条例があって均等割が200円、所得割が0.3%の減税となっていて均等割が1300円、所得割が5.7%となっています。

また、愛知県ではあいち森と緑づくり税があって均等割が500円の増税となっていて均等割が4000円、所得割が4%となっています。

愛知県民税と名古屋市民税を合計すると均等割が5300円、所得割が9.7%となって、年収400万円の場合の住民税は173,628円となっています。

詳しい計算については名古屋市の住民税の計算の記事を、県内の各市区町村の住民税については愛知県の住民税の計算の記事をご覧ください。

まとめ

今回は住民税の高い市&区ランキングをまとめてみました。

最も高い夕張市で187,917円、最も安い名古屋市で173,628円なので、自治体によっては14,289円の差があるという結果になりました。

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